■テキスト■ CHAOS HEAD 第一話 「起動」 前半        戻る


2008.11.13


「視線が空から降ってくる・・・・僕を見るな。」


空からはひたすら悲しい雨が降り注いでくるばかり、少年はただひたすら

絶望に満ちた空を眺めることしかできないのだ。



そこは・・・・とても無残に残酷な場所であった。そうここは

東京都渋谷。だがそれとは裏腹に原型すらとどめない姿と化していた

何故・・・誰が・・こんなことをしたのだろう。誰でもいいから教えてくれ


「・・・」

「ごめんなさい」


少年は荒れ果てた大地にひれ伏せていた。

少年は悲しい雨で覆われた空を眺めていた。

少女は悲しい顔で近づいてきた。

少女は謝りながら近づいてきた。


「・・・・・」


その少女が持っていた剣が・・・外装を剥がれるかのように姿を現した。

この剣は一体何なのか、現時点ではまだ理解できません

でも原作プレイしている方は分かるんじゃないかな?


「天使・・・?」


その少女の顔は心が溶けるかのように・・・とてもやさしい顔をしている。

だが、それと同時に深い悲しみが詰まっているのも感じられる。


「・・・」

「・・・」


世界には僕と彼女二人だけしかいなくて、お互いだけを永遠に見つめあっていたら

僕の世界は彼女の瞳に写るものだけになるのかな。

彼女の世界は僕の瞳にだけ写るものになるのかな。



僕の全ては彼女。

彼女の全ては僕。



舞台は東京都渋谷区。

さっきの世界は何だったんだろうなぁー。いやぁーさっぱりだ!!


「zzzzzzzzzz」

「タッキーおきなよ!起きてってば!タッキー!」


はいこちらが主人公権オタク担当こと西條 拓巳(にしじょう たくみ)です。

部屋はすごい荒れています。地面には弁当のゴミで散乱していたり

アニメフィギュアがたくさん置いてあったり、冷蔵庫の中には

コーラしかなかったり、何でこんなニート生活していて太らないんだろう。


「ウハっ!セイラたん!!!アヒャヒャヒャ!!」


目の前にはなぜかアニメキャラのセイラたんがいました。

どんなシチュだよ!と思う方もいるでしょうがこれは西城君の妄想なのです


「こ、この起こし方はブラチュー第二話と全く同じ!キタコレキター!!!」


末期にもほどがある彼ですが、一応高校生でニートのように見えてニートではない

のです。ちなみに僕は彼の言っていることをそのまま記載している

だけです。それ以上でもそれ以下でもありません。


「それにしても変わってるよねタッキーも。卒業できるまでの

最低単位取るためにわざわざ最低登校シフト表なんて

作っちゃってさ」

「何で説明口調?」


あーあー本当に不登校のようで不登校ではないこのよく分からない感覚。

こういう2次元しか認めない人間なんて絶対学校でも浮かれて皆から

黄色い目で見られているんでしょうね。


「誰あれ?」

「知らなーい」

「・・・」


案の定浮かれていました。周りの生徒からも普通に誰コイツみたいな

目で見られています。


「(どうせ僕のことキモイと思ってるんだろ。僕からして見れば

お前達三次元女のほうがよっぽどキモイよ!)」


大丈夫。あれも2次元だから、僕から見ればそっちの世界にダイブしたいよ。

あぁ君たちがすごい羨ましいよ。


「よぉタク!昨日クラスの3人の女子落としてやったぜ!」

「・・・誰?」


不登校に近い奴にすら名前を覚えてもらえない可哀想権いらない子担当のこと

三住 大輔(みすみ だいすけ)明らかにいじめっ子の顔をしていますが

一応タクとは親友に値する存在らしいです。タクがこの子をどう

思ってるか知りませんが。

女の子を落とした?ハッ自慢しているのかもしれないけど2次元にしか

興味ない僕には意味ないよ。


「渋谷のニュージェネって知ってるか?」

「ニュージェネ?」

「聞いて驚け!その犯人がすごい美人らしいんだよ!」

「2次元以外興味ない」

「あ・・・そう」


3次元の話をしても意味ないと分かっているのに何故か3次元の話をふる三住君。

勿論彼にとってはどうでもいい話なので簡単に流されます。

僕と対等に話したいなら、ブラチュー全部見て来い。まずそこからだ


「ソォォォォォォォォォォォイ!!!」

「タッキーすごぉーい!」


家に帰るやも妄想セイラたんと一緒にネトゲをやります。

ナイトハルトという名前でやってるらしいです

ネットの世界では腕前が神なのだとか。

つーか真ん中で斬ってる奴ギルティギアでいなかったか?


「フヒヒ。この世界で僕に勝てるものなんていないんだ。僕がこの世界の神になる」


いや。3次元に一人だけ可能にしてくれる声優がいるかもしれない

そうグリリバなら、おそらく可能だろう


「おにぃ〜!ONI〜!おにぃ〜ってヴぁ〜!!」

「むむ!この騒がしい声は・・・」


家の外からドアをどんどん叩く音が、一体誰なのか。

おにぃ〜っと呼ぶ限り妹のはずだが・・・

その正体は!!


「ハロー!相変わらずカビ臭い部屋だね〜。」

「来て早々この言い草。本当に妹なのか」


そこに来たのは西城の妹

西條 七海(にしじょう ななみ)一応女性キャラでは一番

愛されているらしいです。まぁ僕もですけど・・・・


「ということでどーせおにぃ掃除しないだろうから、私が掃除しにきてあげたの」

「いい」

「何で??」

「お前に部屋荒らされたくない」


妹が来るやも、さっそうと返そうとする西条君

これが、リアルにあったらどれだけうれしいことか

この西条君を羨ましがるひとも少なくないはず

ていうか僕がすでに羨ましがっています


「ひっど!ソレがわざわざ生存確認しに来た妹に言う台詞!?

はぁ〜何でこんな世話のやけるおにぃ持っちゃったんだろ」

「知らない。」


何故か妹にとても冷たく当たる西条君。いくら2次元だと言っても

妹にくらいは少しでも優しく接してあげたらどうだろうか、

彼にも照れる部分はあるはず!!


「あ、コーラもらうね♪」

「あ・・、せ、せめてコップに入れろよな」


いきなり、七海がさっきまで西条君が飲んでいたコーラをコップに

移さずにそのまま口に入れる。西条君は戸惑いながらも

少し照れながら言いました。


「ぷっはぁ〜。使ってるよ〜?」

「あ、あぁならいいけど」


な・・・今のも僕の妄想だと言うのか?

一体僕は何なんだ。妹にまで妄想してしまうなんて・・・

妄想も程ほどにね♪


「な・・・何だよ・・これ!?」


妹と携帯買いに行く話やおにぃ最低!とか色々口論していてようやく

帰ったと思ったら今度はPCのチャットのほうがえらいことになっていました

彼の目には一体何が映っていたのか・・・・


「将軍・・・??な、何だこの画像リンク・・・?」


そこには将軍という名があり、同じ画像リンクが何行もかかれています

所謂荒らしってやつでしょうか?でもまぁこのアニメでは

そんなのお構いなしでしょうね。。。


「あ!しまった!!」


あまりにも唐突なことだったので、その反動でついマウスを落としてしまいました

その衝動でマウスを左クリックしてしまいました


「あ・・・あ・・・なん・・・だよ?これ・・・?」


そこには壁に貼り付けにされている人間がいた。

見る限りすごい血まみれになっている。くいみたいので串刺しになっているのか?

真意は不明である


「すみませーん!ボール拾ってくださーい!!」

「・・・・・」


場面が急に変わり七海がある女性にボールをとってもらうシーンに

この女性。明らかにらきすたのみゆきさんみたいな性格しているので

少しキャラ付けのため性格を管理人好みに変更させていただきます


「断る。」

「え・・・」


外見の大人しいのとは裏腹に面倒なことはきっぱりと断る女性のようです

うんうん。僕好みになってきたぞ♪


「この!この!味方も敵も皆死ね!!僕がガンダムだ!」


不快な画像を見せられた上に学校でまた周りからオタクなど

いつも通りで馬鹿にされて余計不快になったので

ネトゲで味方敵関係なく破壊していきます。


「あ〜すっきりって・・またニュージェネ?せっかくいい気分だったのに」


某ネットカフェで満喫した後の帰りで自分の隣の部屋でたまたままたニュージェネの

ことについて書いてあるサイトを見てしまいました。

彼は以前グリムというネトゲ仲間にニュージェネのことについて教えてもらっていた

のです。


「こ、ここ・・・渋谷だよな・・・?」


何やら西条君は物騒な通りに入ってしまった模様

周りは真っ暗だし・・・気味が悪いな・・・ここ

そして何で僕はこんな所に入ってしまったんだろう?


「ん?何だこれ?」


そこには何やら怪しい杭みたいなのが、何故こんな暗い路地に落ちているのか

彼はとても疑問に思います。


「そして何ぞや?このカンカンうるさい音は」


奥からうるさい騒音も同時に聞こえてきました。

彼は反射的に目を奥のほうに向けます

だがそこには信じられない光景が・・・


「え?ちょ!ちょ!どぅええええええええええええええ!!!!!」


そこには人が先程将軍に見せられたリンク写真と同じ状態のものが・・

しかし将軍のとは違い、一人の血まみれの女性が立っていました。


「タク・・・・会いたかったよ」

「Spellings: I absolutely do. I know sometimes kids don稚 like to take tests, but it痴」


あまりにも衝撃てきなことなので、遂に西条君は言語機能を失ってしまいました

今の彼にはどうすることも出来ません。

今の彼の言葉を解釈するとこうなります

「ど、どういうことだよ・・・??これ??ゲーム以外こんな場面体験したことねーよ!!」

※文字化けした文章とは何も関係ありません。


「こ・・・こいつ何で僕の名前を・・・?」


どうやら言語機能を彼は一瞬で回復した模様です。


                                            つづく